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7月例会のご案内

会場を変更しました。対面参加の方はご注意ください。

日時:2023年7月9日(日)14:00〜
開催方法:ハイブリッド開催(対面/オンライン)
会場:電気通信大学 東1号館705会議室
   電気通信大学 交通・学内マップ

平野 恵(台東区立中央図書館 郷土・資料調査室)
「洋学史研究と地域史 ― 人名録を利用して」

報告要旨:
 近世後期の江戸在住の学者の居住地の地域的傾向を各種人名録から分析します。
 ここから、洋学が当時の学問界にとってどの程度の割合を占めていたのか、江戸在住者の地域的傾向が明らかになり、さらにその理由を考察する契機となると考えます。
 また、残存史料が少ないとされる東京中心部の地域史を、量的に把握するための手段としての、人名録利用を提言します。人名録の書誌・歴史的意義については、平野満「近世学藝の世界ー『人物志』出板の背景ー」(2001)に既に発表され、また報告者が『台東区史 通史編U』(2000)において台東区域の学者の特徴について触れましたが、その他の地域や洋学という問題意識で考えたことはなく、今回改めて分析して報告します。

佐藤賢一(電気通信大学)
「京都大学所蔵『規矩元法町見図解』の伝播経路について」

報告要旨:
 京都大学理学研究科数学科図書室に所蔵される『規矩元法町見図解』(1733年)について、その伝授の系統を明らかにすることができたので報告する。本史料は近世に広く流布した阿蘭陀流町見術(測量術)の中でも、清水貞徳を元祖とする清水流の伝書である。この伝書の発給者である河田権右衛門尉景忠が鳥取藩士であることを確認できたことから、他の伝授に関わった人物の来歴も判明した。近世の測量術の担い手として地方巧者の存在を挙げることができるが、河田に至る系統がまさに地方巧者に相当する人々であった。オランダ伝来とされる測量術の技法が17世紀後半に如何なる階層に伝播したのかを示す実例として、関連情報も交えて紹介する

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