Home2022年度 洋学史学会総会・シンポジウム

2023年度総会・シンポジウム

今年度の総会・シンポジウムは、対面とオンライン(Zoom)のハイブリッド開催です。多くの方のご参加をお待ちしております。

開催日時:2023年5月14日(日)13:00〜
開催方法:ハイブリッド開催(対面/オンライン)
会場:電気通信大学 東3号館(総合研究棟)306教室
   電気通信大学 交通・学内マップ

13:00 〜 総会(会員限定)

14:00 〜 シンポジウム「オランダ東インド会社と「契約」」

報告者:久礼克季(川村学園女子大学)、大東敬典(東京大学史料編纂所)、冨田暁(岡山大学)
要旨:
 17〜18世紀、オランダ東インド会社はインド洋からシナ海にかけて活発なアジア域内貿易を行い、その利益をもとにアジア=ヨーロッパ間貿易を推進したが、会社のアジア域内貿易は、アジア各地の政治的支配者と結んだ様々な合意によっても形作られていた。
 現地政権との合意は、多くの場合、オランダ語と現地の言語の両方で文書化されたが、現存する文書の大部分はオランダ語版であり、それらは「契約contract」と総称される。
 こうした会社の契約について、先行研究は、特定の地域で結ばれた個別の契約を究明してきたが、アジア各地の相当数の事例から全体の共通性、一般性を把握し、個々の契約の特殊性、独自性について考える作業は不足している。
 本シンポジウムは、これまであまり研究されてこなかった会社自身による契約収集の試みを紹介するとともに、具体的な文書をもとに、会社の契約に特徴的な形式や内容について考察を加えることで、上記の課題に取り組みたい。

プログラム:
14:00〜15:00 大東敬典「オランダ国立文書館所蔵「契約集」について」

15:00〜16:00 久礼克季・冨田暁・大東敬典「契約の形式と内容」
・先駆諸会社からの継承:バンダ
・貿易独占の試み:アンボイナ
・インド洋における「カピチュレーション」:ペルシア
・万民法と征服活動:フォルモサ
・対ポルトガル・スペインと地域支配:マラッカ
・私掠行為をめぐる現地政権との関係:ペルシア

16:15〜16:45 総合討論

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