洋学史学会は、洋学・蘭学史研究の伝統と遺産とを継承し、
それを次世代に引き継ぐという大きな課題を担っています。
今後も、より多くの方々の参加をお待ちしています。

新着情報

・2024年度5月総会・シンポジウムの参加者募集を開始しました。(2024.4.13)
・日本学術会議協力学術研究団体に指定されました。(2024.3.25)
・洋学史学会では、会員への通信手段の見直しをお願いしております。例会案内などを郵送で受け取っている会員は、こちらのフォームにてご都合のよいメールアドレスをお知らせください。(2023.12.11)

今後の予定

2024年度総会・シンポジウム

開催日時:2024年5月18日(土)
開催方法:ハイブリッド開催(対面/オンライン)
会場:電気通信大学 A棟202
   電気通信大学 交通・学内マップ

*オンライン参加の方は、必ずお申し込みください。
*事前申し込みなしでも、対面参加は可能です。
*総会に欠席される方は、申し込みフォームで委任状のご記入をお願いいたします。

お申し込み後、事務局より自動返信メールが届きます。

yogakushi.reitaikai★gmail.com(★→@)からのメールが受信できるように設定をお願いいたします。
自動返信メールで@オンライン参加のためのURLAレジュメダウンロード用URL をお知らせします。
メールが届かない場合は、事務局までご連絡ください。

寄贈図書頒布会 10:00〜

会場(電気通信大学 A棟202)にて、これまで洋学史学会に寄贈された図書・雑誌の頒布会を行います。ぜひご参加ください。

総会

日時:2024年5月18日(土)11:30〜12:30(オンライン参加者は11:15入室開始)
開催方法:ハイブリッド開催(対面/オンライン)
会場:電気通信大学 A棟202  電気通信大学 交通・学内マップ

シンポジウム「アレクサンダー・フォン・シーボルト再発見
 ― 一次文献による「知」の越境と日独交流 ―」

日時:2024年5月18日(土)13:45〜17:30(オンライン参加者は13:30入室開始)
開催方法:ハイブリッド開催(対面/オンライン)
会場:電気通信大学 A棟202  電気通信大学 交通・学内マップ

要旨:

 本シンポジウムでは、「大・小シーボルト」もとい父フィリップ・フランツと弟ハインリッヒに挟まれて影が薄かった長男にして兄のアレクサンダー・フォン・シーボルト(1846-1911)に注目する。父の日本追放から30年を経た1859(安政6)年、日本を訪れた弱冠12歳の彼は、以後、近代日本の外交史に不可欠な存在として、終生ユニークな役割を果たした。
 しかし今回のシンポジウムは、彼自身よりも、彼が遺した一筋縄では扱えない「一次資料」自体が引き寄せた、異なる三分野の専門家の連携によって判明した文献調査報告に重点がある。ここでいう「一次資料」とは、東京大学総合図書館所蔵の書簡集や日記などからなる「シーボルト文書」であり、この「シーボルト」は長男アレクサンダーに他ならない。
 外務省と東京大学がドイツからアレクサンダー・フォン・シーボルトの遺稿を購入してから1世紀が過ぎた。この間に日独両国の研究者が折に触れて調査・研究を進めたものの、結局、完遂できていない。明治日本の外交戦略、とりわけ条約改正の裏面史を探る重要な史料と位置付け、小村寿太郎や金子堅太郎が入手にむけて奔走した一方で、なぜこれまで遺稿の全体像が明らかにならなかったのか。
 地道な紙媒体資料の整理・分析と古い活字体・筆記体の解読というオーソドックスな文献学的手法を得意とする「歴史学」と「文学」の研究者に「図書館」が関与して初めて再構築の糸口が開けた経緯と展開について、中村氏と堅田氏がそれぞれの視点から報告する。次いで報告Bでは、今年生誕275年を迎えるドイツの詩人ゲーテを専門とするドイツ文学者・石原氏が、なぜ10年以上も前に、洋学史とは別ルートで「アレクサンダー・フォン・シーボルト」にアプローチする必要があったのか、これまた日蘭関係の陰に隠れがちな近代日本とプロイセンを結ぶ学術交流について、歴史学とはやや違う切り口から語る。
 本シンポジウムでは、アレクサンダー・フォン・シーボルトの遺稿を契機とした思いがけない領域横断研究の成果発表に留まらず、領域が異なる共同研究の難しさ、所蔵する立場からの問題などについても、参加者も加えた活発な議論が期待される。

プログラム:

報告@中村美里(東京大学附属図書館 情報サービス課資料整備チーム係長)
「東京大学総合図書館所蔵の「アレクサンダー・フォン・シーボルト文書」について」

報告A堅田智子(関西学院大学助教)
「外務省が守りたかった「シーボルト文書」:東京大学総合図書館、外務省外交史料館所蔵資料にみる遺稿受け入れと分割の過程」

報告B石原あえか(東京大学教授)
「ふたりのアレクサンダー:〈銀の時代〉のザクセン=ヴァイマル=アイゼナッハ大公国と日本を結ぶ点と線」

コメンテーター@沓澤宣賢(東海大学名誉教授)
コメンテーターA佐藤賢一(電気通信大学教授)

洋学史関連情報

洋学史関連の展示・シンポジウムなどの情報です。
たくさんの情報をお待ちしています。

近年新収の個人文庫

開催期間:
2024年4月15日(月)〜6月28日(金)
会場:杏雨書屋(大阪府)

三人の藤野先生、その生涯と交流

開催期間:
2024年4月24日(水)〜6月22日(土)
会場:大阪大学総合学術博物館(大阪府)

跨ぐ・1624:世界の島台湾

開催期間:
2024年2月1日(木)〜6月30日(日)
会場:国立台湾歴史搏物館(台南市)

キリスト教交流史
ー宣教師の見た日本、アジアー

開催期間:
2024年1月27日(土)〜5月12日(日)
会場:東洋文庫ミュージアム(東京都)


懸賞論文募集(幕末長崎・大浦慶による日本茶初輸出の史実探索)のお知らせ

 2023年4月13日(大浦慶命日)出版の「抹茶革命と長崎」(監修/姫野順一、編著者/前田拓、出版/長崎文献社)を機に、大浦慶による日本茶初輸出を詳らかにし、日本茶輸出史と大浦慶の功績をさらに探索すべく、広く歴史研究者、民間研究者らに募集し、新史料・新解釈の発見とその学術論文の募集を行います。
>>詳細はこちら

洋学史関連 新刊情報・デジタルアーカイブ など

洋学史関連の雑誌・書籍などの情報です。
たくさんの情報をお待ちしています。

近世後期日本における対米観の形成と展開 -ペリー来航以前の蘭学と海外情報

ペリー来航以前の蘭学と海外情報

 ペリー来航以前の日本の知識人が、アメリカ合衆国をどのように認識していたか。 ペリー来航以前に、蘭学者は独自の研究により、アメリカ合衆国の相当に明確な像を描いていた。この、従来見逃されていた事実を、はじめて実証的に明らかにした研究を世に問うことが、本書の目的である。彼ら蘭学者は、翻訳を通じて、最新の海外情報を政府中枢に伝えるのみならず、独自の考察により、アメリカをはじめ西欧諸国の政治・経済・社会の情勢を分析していた。アメリカはイギリスの一部か、アメリカの国名をどう訳すか、アメリカの政治体制の詳細、独立革命の評価などの考察が進められていた実相を明らかにする。
 著者:橋本真吾
 発行:パブファンセルフ
 刊行年月日:2024年1月


シーボルト書簡集成

シーボルト書簡集成

 これまでのシーボルト研究では、長年にわたり大鳥蘭三郎の翻訳・編集による『シーボルト関係書翰集』(日独文化協会編、郁文堂書店 1941年)が広く活用されてきたものの、ここに未収録の日本の門人等との間で交わされたシーボルト書簡や、日本人以外の諸外国人との間で交わされたシーボルト書簡なども、個々の論文の中でさまざま紹介されてきた。そこで、ここに企画・編集した『シーボルト書簡集成』は、今日まで紹介されてきたシーボルトと日本の門人との間で交信された書簡を収録し、併せて書簡に関係する史料を参考に付するとともに、これまで抄訳や部分未訳のある欧文書簡も改めて翻訳して紹介し、また新たに確認できた書簡も翻刻・翻訳の作業を行なって編集した。その結果、本書には313通の書簡を収録できた。
(「刊行にあたって」より)

監修・編訳者:石山 禎一(元東海大学講師)・梶 輝行(横浜薬科大学薬学部教授)
編集協力者:
・イザベル・田中・ファン・ダーレン(東京大学史料編纂所共同研究員)
・沓澤 宣賢(東海大学名誉教授)
・宮崎 克則(西南学院大学国際文化学部教授)
・吉田 佳恵(横浜薬科大学薬学部教授)

協力者:
・織田 毅(長崎市シーボルト記念館)
・神谷 大介(横浜開港資料館調査研究員)

発行:八坂書房
刊行年月日:2023年9月


帆足万里 評伝

帆足万里評伝

 「豊後三賢」として知られる学者・教育者の帆足万里。彼の生涯を儒学思想と西洋科学との対峙から解き明かした、これまでにない評伝です。
>>詳細はこちら  >>ちらしはこちら

監修・執筆:吉田 忠(東北大学名誉教授)
執 筆:田尻 祐一郎(東海大学名誉教授)、佐藤 晃洋(竹田市歴史文化館・由学館長)
編集:大分県立先哲史料館
発行:大分県教育委員会
刊行年月日:2023年3月


アレクサンダー・フォン・シーボルトと明治日本の広報外交

アレクサンダー・フォン・シーボルトと明治日本の広報外交

 青木周蔵、伊藤博文、井上馨、井上勝之助……彼らのかたわらには、「もう一人のシーボルト」がいた。 約40年間、日本とヨーロッパを拠点に活動した明治政府のドイツ人外交官アレクサンダー・フォン・シーボルト。広報外交戦略によってウィーン万博を成功に導き、条約改正や黄禍論との戦いに挑み、「日本帝国近代史の化身」と評された外交官人生とその業績、そして明治日本にもたらされた広報外交の裏面史を日独双方に眠る外交文書、日記、書簡、ブランデンシュタイン=ツェッペリン家所蔵資料から解き明かす。
>>詳細はこちら  >>ちらしはこちら
 著者:堅田智子
 発行:思文閣出版
 刊行年月日:2023年3月


Francois Halma en zijn boekhandel in Utrecht, Amsterdam en Leeuwarden, 1675-1722

著者:K. Forrer
*博士論文

岡山の種痘
〜近世・近代の感染症との闘い〜

著者:木下浩、松村紀明
発行:日本文教出版
刊行年月日:2023年10月

文化外交の世界

編者:桑名映子
発行:山川出版社
刊行年月日:2023年9月

江戸の実用書

編者:近衛典子・福田安典・宮本祐規子
発行:ペリカン社
刊行年月日:2023年6月

洋学誌 解剖・言語・博物

著者:西野嘉章
発行:思文閣出版
刊行年月日:2023年8月

天然痘との闘いW
東日本の種痘

編者:青木歳幸・W.ミヒェル
発行:岩田書院
刊行年月日:2023年4月

今を生きる思想
福沢諭吉 最後の蘭学者

著者:大久保健晴
発行:講談社
刊行年月日:2023年3月

近世オランダ治水史

著者:中澤 聡
発行:東京大学出版
刊行年月日:2023年3月

牧野富太郎博士のシダ論文と
その標本

著者:加藤 僖重 ほか
発行:銀河書籍
刊行年月日:2022年2月


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