日時:2021年3月14日(日)13:00-17:45
13:00-13:05 会長挨拶:沓澤宣賢
13:05-13:10 事務局より連絡:佐藤賢一
13:10-13:15 趣旨説明:渡辺政弥
13:15-13:20 休憩(準備)
13:20-13:50 桑名映子(聖心女子大学)
「オーストリア=ハンガリー外交官と明治日本」
13:50-14:00 休憩
14:00-14:30 大井知範(清泉女子大学)
「日墺国交樹立期のオーストリア学術界と海軍」
14:30-14:40 休憩
14:40-15:10 阿部大地(佐賀県立博物館)
「明治政府による全国物産調査 ―ウィーン万国博覧会参加準備の実態―」
15:10-15:20 休憩
15:20-15:50 沓澤宣賢(東海大学)
「ウィーン万博とシーボルト兄弟」
15:50-16:00 休憩
16:00-16:30 堅田智子(流通科学大学)
「ウィーンに眠るシーボルト兄弟寄贈日本コレクション ―ウィーン万博、日本古美術展をめぐって―」
16:30-16:40 休憩
16:40-17:40 質疑応答および全体討論
17:40-17:45 事務局より連絡
このシンポジウムは本来、昨年2019年の日墺洪修好150年を記念して洋学史学会で企画されたが、コロナ禍の中で延期されたものが実現したものである。ここでは帝国、軍事、外交、文化をキーワードに、西洋史、日本史、日欧関係史といった歴史学の視点から、21世紀というグローバル・ヒストリー(ズ)の時代における日墺洪交流史研究に新しい光を投げかけることを目的としている。
発表者が扱う時代は、日墺洪関係樹立前後の1860年代頃から1900年代頃である。日本との間に国交が樹立される1860年代後半、ハプスブルク帝国は大きな転機を迎えていた。普墺戦争での敗北をきっかけに1867年にアウスグライヒ(和協)が成立し、ハンガリーに内政自治権が与えられた。
軍事と外交、それらに関わる財政のみが共通事項とされ、フランツ・ヨーゼフ1世がオーストリア皇帝とハンガリー国王を兼ねるという、いわゆる「オーストリア=ハンガリー二重君主国」が成立したのである。 一方、日本の歴史における1860年代とは、薩英戦争、下関事件、戊辰戦争を経て、1868年には明治維新を迎え、政府はこの後お雇い外国人や海外留学生、遣欧使節団などを通じて近代化を推進していた時代であった。
個別アプローチとしては、ハプスブルク帝国外交史の視点から、日本との外交に関わったオーストリア=ハンガリー帝国の3名の外交官を紹介し、彼らが持っていた日本観の分析(桑名)、オーストリア軍事史の視点から、オーストリア海軍と学術界を紹介し、オーストリア=ハンガリー帝国の海軍にとっての日本との国交樹立のもつ歴史的意味の考察(大井)を行う。 次に、日本史の視点から、明治政府がはじめて参加した1873年のウィーン万国博覧会に関して、万博出品物を準備した日本の関係者の分析(阿部)、外交史の視点から、外交官と日本コレクターであったシーボルト兄弟のウィーン万博との関わりの解説(沓澤)、また日欧関係史の視点から、シーボルト兄弟がウィーン万博で収集した日本美術品とウィーン世紀末文化への影響を明らかにする(堅田)。
このシンポジウムを通じて、およそ150年前から始まった、日本とオーストリア=ハンガリー帝国のアクターによる異文化交流の歴史の検討を通じて、双方のアクターが、相互の存在や状況をどのように認識し、どのような交流が行われていたことを知ることで、日墺洪交流史、ないしアジア太平洋と欧州の交流史に関わる新たな研究テーマが活発に議論されることが期待される。 また近年、人間文化研究機構国立歴史民俗博物館が中心となって「ヨーロッパにおける19世紀日本関連在外資料調査研究・活用―日本文化発信にむけた国際連携のモデル構築―」が進展し、その中でハインリッヒ・フォン・シーボルト蒐集の資料が2020年2月から8月にかけてウィーンの世界博物館において「Japan in the Meiji Era. The collection Heinrich von Siebold」として開催された。
2020年度の六史学会(合同例会)は、中止となりました。
2020年度は新型コロナウィルス感染症の流行のため中止となりました。『伊藤圭介日記』第26集は出版される予定です。
日時:2020年11月7日(土)13:30〜
13:30 〜 13:35 例会スケジュール、注意事項
13:35 〜 13:40 会長挨拶
13:40 〜 14:25 報告@ 武正泰史(東京大学大学院総合文化研究科 博士後期課程)
「久留米藩の洋学−入江修敬の場合」
14:25 〜 14:40 質疑応答@
14:40 〜 14:55 休憩
14:55 〜 15:40 報告A 安江明夫(資料保存学・書物学専攻)
「ドドネウス『草木誌』の書誌的研究ー松平定信本篇ー」
15:40 〜 15:55 質疑応答A
15:55 〜 16:10 休憩
16:10 〜 16:55 報告B 鈴木路子(東京大学社会科学研究所 特任研究員)
「近代人道活動の勃興:草の根からグローバルへと展開した日本の赤十字運動」
16:55 〜 17:10 質疑応答B
17:10 〜 会長挨拶、事務局連絡
日時:2020年9月27日(日)14:00〜
13:45 〜 14:00 開室
14:00 〜 14:05 例会スケジュール、注意事項
14:05 〜 14:10 会長挨拶
14:10 〜 14:40 報告@ 塚越 俊志(東洋大学非常勤講師)
「長崎奉行支配組頭永持亨次郎に関する一考察」
14:40 〜 15:10 質疑応答@
15:10 〜 15:25 休憩
15:25 〜 15:55 報告A 青木 歳幸(佐賀大学特命教授)
「九州の種痘から西日本の種痘へ」
15:55 〜 16:25 質疑応答A
16:25 〜 会長挨拶、事務局連絡