本年は、吉田長淑没後200年に当たります。吉田長淑(1779‐1824)は、日本初の西洋内科医として有名ですが、ここ30年ばかりその研究は進んでおりません。そこで、没後200年を記念して、洋学史学会と日本医史学会からそれぞれ発表者を募り、合同例会を開催することになりました。
洋学史学会からは、2007年・2008年度洋学史学会長、平野満(故人)の業績から、長淑とその門人研究を呈示し、研究史を改めて振り返ります。併せて文京区内の近世医家の墓碑・記念碑を、地域文化財の視点から紹介します。
日本医史学会からは、没後200年を迎えた、地元金沢における動向と、金沢藩医としての長淑の横顔を報告していただきます。
これまで洋学史学会では、吉田長淑を扱うことはありませんでしたが、日本医史学会ではかつていくつかの報告がありました。本例会は、日本医史学会と合同で開催することで、医学史方面からのアプローチを加えて、長淑の洋学研究・医学研究、さらに国学まで広がった裾野の広い学藝の状況を見つめ直してみたいと思います。
本例会は、吉田長淑の門人研究、長淑にゆかりある井上圓了が創立した東洋大学を会場に開催します。また例会開催前に、朝川鼎(善庵)撰文「駒谷吉田先生碑記」(文政8年6月建立)を養源寺にて見学する予定です。ぜひ多くの方のご参加をお待ちしております。
◆日時:2024年11月16日(土)12:45〜13:30
(東洋大学 合同例会会場への移動時間を含む)
◆集合時間・場所:12:35 養源寺門前 集合
最寄り駅:南北線「本駒込」駅より徒歩3分。千代田線「千駄木」駅より徒歩10分。都営三田線「白山」駅より徒歩7分。
◆開催方法:対面のみ、事前申込制(申込フォームよりお申込みください)
◆石碑解説:平野恵(台東区立中央図書館専門員・洋学史学会会長)
◆日時:2024年11月16日(土)13:30〜(13:00 受付開始)
◆会場:東洋大学白山キャンパス 6号館2階(西門そば) 6209教室
>>白山キャンパス アクセス
>>6号館へのアクセス
最寄り駅:都営三田線白山駅、千石駅、東京メトロ南北線本駒込駅
◆開催方法:ハイブリッド開催(対面/オンライン)、事前申込制
司会:松村 紀明(帝京平成大学准教授)
日本医史学会理事長挨拶:町 泉寿郎(二松学舎大学教授)
洋学史学会会長挨拶:平野 恵(台東区立中央図書館 郷土・資料調査室)
報告:
平野 恵(台東区立中央図書館 郷土・資料調査室)
「吉田長淑と蘭馨堂門人の研究史 附.新出資料『蒙評判』の解説」
町田 聡(文京区文化財調査員)
「文京区内における近世医家の墓碑・記念碑」
佐藤 真奈美(日本メディカルアロマテラピー協会)
「加賀藩医としての吉田長淑と金沢における吉田長淑顕彰活動について」
時間:17:00〜19:00
会場:東洋大学白山キャンパス内食堂(決まり次第お知らせします)
参加費:4,000円